ビタミンB2の栄養と健康(過剰症と欠乏症)
ビタミンB2は、水に溶ける水溶性ビタミンで、ごはんに混ぜる強化米の黄色はビタミンB2の色です。また、ビタミンB2を強化した栄養ドリンクや栄養補助食品をとった後、尿が濃い黄色になることがありますが、これはビタミンB2の色によるものです。ビタミンB2は、主に皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きをするビタミンで、糖質、脂質、たんぱく質を体内でエネルギーにするなどの代謝を支える重要な働きをしています。活発に活動し、エネルギーをたくさん消費する人ほどビタミンB2はたくさん必要になります。
ビタミンB2過剰症と栄養
ビタミンB2は水溶性ビタミンに分類され、必要量以上のビタミンB2を摂取しても代謝されず尿と一緒に体外へ排出されます。食事からのビタミンB2過剰症は起こりづらいと考えられております。
ビタミンB2過剰症の症状
上記のとおり、ビタミンB2による過剰症はありません。
サプリメントによるビタミンB2過剰症
現在、食事によるビタミンB2を過剰摂取する事でおきる過剰症は、起こりづらいと考えられています。しかし、サプリメントは、その純度の高さにより非常に少量でも大量のビタミンB1を摂取する事ができ、食事で摂取するビタミンB2に比べ大量に摂取する事が可能です。ビタミンB2は水溶性ビタミンで消費されず余ると体内に排泄されますが、大量に排泄する事は体に負担がかかりますので必要量を摂取する事を心がけましょう。
ビタミンB2の栄養と栄養所要量
ビタミンB2が不足すると発育・成長が阻害されるほか、口の端が切れる口角炎、口内炎、舌炎などのように、皮ふや粘膜に炎症がおこりやすくなります。これは皮ふや粘膜は生まれ変わりが速い組織であるため症状が現れやすいからです。一方、水溶性のため使われなかった余分は尿中に出てしまうことから、とり過ぎによる過剰症の報告はありません。
ビタミンB2の栄養所要量
ビタミンB2の推奨量 | |
成人男性 | 1.6mg |
成人女性 | 1.2mg |
栄養機能性食品として | (下限値) 0.4mg |
(上限値) 12.0mg |
※ビタミンB2の上限量は定められていません
※「日本人の食事摂取基準(2005年版)」による
※成人=18~49歳
ビタミンB2に関する情報
ビタミンB2に関する詳しい情報ビタミンB2の栄養所要量
ビタミンB2の吸収を促進阻害する因子
ビタミンB2が多く含まれている食品
ビタミンB2の過剰症
ビタミンB2の欠乏症