ビタミンB6の栄養と健康(過剰症と欠乏症)
ビタミンB6が不足すると湿しんなどの皮ふ炎や口内炎、貧血、脳波の異常などがおこります。ビタミンB6は腸内細菌によってもつくられることから、一般的には不足しにくいのですが、抗生剤を長期間飲んでいる人では不足することがあります。また、最近、生理前に憂うつな症状のでる月経前症候群の人では、体内でビタミンB6不足がみられたという報告もあります。 一方、通常の食生活ではとり過ぎになる心配はほとんどありません。ただし、ビタミンB6作用をする数種の物質のうちピリドキシンのみを長期に大量摂取した場合は感覚神経に障害がみられたという報告があります。薬やサプリメントで摂取する場合は適切なご利用方法をこころがけてください。
ビタミンB6の栄養とビタミンB6過剰症
ビタミンB6は水溶性ですが、大量摂取時 (数 g/日を数か月程度) には、感覚神経障害、末梢感覚神経障害、骨の疼痛、筋肉の脆弱、精巣萎縮、精子数の減少などを起こすことが知られており、食事摂取基準でも上限量が設けられています 。また、ビタミンB6作用をする数種の物質のうちピリドキシンのみを長期に大量摂取した場合は感覚神経に障害がみられたという報告があります。薬やサプリメントで摂取する場合は適切なご利用方法をこころがけてください。
ビタミンB6の栄養所要量
平成21年の国民健康・栄養調査で男性は平均16.1 mgNE、女性は平均13.2 mgNE摂取しており、男女ともほぼ推奨量を充たしているといえます(17)。
ビタミンB6の所要量は以下の通りです
ビタミンB6の推奨量 | |
成人男性 | 1.4mg |
成人女性 | 1.2mg |
栄養機能性食品として | (下限値) 0.5mg |
(上限値) 10.0mg |
※「日本人の食事摂取基準(2005年版)」による
※成人=18~49歳
ビタミンB6に関する情報
ビタミンB6に関する詳しい情報ビタミンB6の栄養所要量
ビタミンB6の吸収を促進阻害する因子
ビタミンB6が多く含まれている食品
ビタミンB6の過剰症
ビタミンB6の欠乏症