ビタミンB6の栄養所要量
ビタミンB6の1日あたりの摂取量を、一覧にしたのが下表です。ビタミンB6は、食品中のたんぱく質からエネルギー産生したり、筋肉や血液などがつくられたりする時に働いています。このため、たんぱく質を多くとる人ほどたくさん必要になります。また、以上のことから皮ふや粘膜の健康維持にも役立っています
ビタミンB6の推定平均必要量
その年令の半数が必要量を満たす、ビタミンB6の摂取量で、 1日最低これくらいは必要な量です。
ビタミンB6の推奨量
その年令のほとんどが必要量を満たす、ビタミンB6の摂取量で、 1日の理想的な摂取量と考えてよいでしょう。
ビタミンB6の上限量
健康障害(過剰症)を起こさない、ビタミンB6の上限量です。
性別・年齢別におけるビタミンB6の栄養所要量
ビタミンB6が不足すると湿しんなどの皮ふ炎や口内炎、貧血、脳波の異常などがおこります。ビタミンB6は腸内細菌によってもつくられることから、一般的には不足しにくいのですが、抗生剤を長期間飲んでいる人では不足することがあります。また、最近、生理前に憂うつな症状のでる月経前症候群の人では、体内でビタミンB6不足がみられたという報告もあります。 一方、通常の食生活ではとり過ぎになる心配はほとんどありません。ただし、ビタミンB6作用をする数種の物質のうちピリドキシンのみを長期に大量摂取した場合は感覚神経に障害がみられたという報告があります。薬やサプリメントで摂取する場合は適切なご利用方法をこころがけてください。
年令 | 18~29才 | 30~49才 | 50~69才 | 70才以上 | |
男性 | 推定平均必要量 | 1.1 | |||
推奨量 | 1.4 | ||||
上限量 | 60.0 | ||||
女性 | 推定平均必要量 | 1.0 妊婦 1.7 授乳婦 1.3 |
1.0 | ||
推奨量 | 1.2 妊婦 2.0 授乳婦 1.5 |
1.2 | |||
上限量 | 60.0 |
*厚生労働省 日本人の食事摂取基準より
*1mg(ミリグラム)は1gの千分の一で、1g=1000mgです。
*上限量は、ビタミンB6の一種ピリドキシンとして計算した数値です。
ビタミンB6を多く含む食品
ビタミンB6を多く含む食品のリストビタミンB6が多い食品 | ビタミンB6含有量 |
にんにく | 1.50 |
まぐろ(びんなが) | 0.94 |
酒粕 | 0.94 |
牛肉(レバー) | 0.89 |
まぐろ/赤身 | 0.85 |
まぐろ/脂身 | 0.82 |
かつお(秋獲り) | 0.76 |
かつお(春獲り) | 0.76 |
鶏ひき肉 | 0.68 |
いわし(丸干) | 0.68 |
鶏肉(レバー) | 0.65 |
さけ(しろ鮭) | 0.64 |
まぐろ(きはだ) | 0.64 |
かも | 0.61 |
鶏ささみ | 0.60 |
塩さけ | 0.58 |
豚肉(レバー) | 0.57 |
鶏むね肉(皮なし) | 0.54 |
さんま(開き) | 0.54 |
スモークサーモン | 0.52 |
生ハム(長期熟成) | 0.52 |
あじ(焼) | 0.51 |
さんま(生) | 0.51 |
さば | 0.51 |
子牛肉(リブロース) | 0.48 |
牛肉(もも/輸入) | 0.48 |
ローストビーフ | 0.47 |
とびうお | 0.47 |
いわし(焼き) | 0.46 |
しいら | 0.46 |
くじら(赤肉) | 0.46 |
まぐろ(めばち) | 0.46 |
広く各種食品に含まれていますが、かつお、まぐろなどの魚類、レバー、肉などに多く含まれています。また、果実ではバナナに比較的多く含まれています。たんぱく質を多く摂取しているアスリートには、間食のバナナはよいエネルギー源になるほか、ビタミンB6補給という意味でもおすすめです。ビタミンB6を詳しくしりたい人は、ここをクリック。
ビタミンB6に関する情報
ビタミンB6に関する詳しい情報ビタミンB6の栄養所要量
ビタミンB6の吸収を促進阻害する因子
ビタミンB6が多く含まれている食品
ビタミンB6の過剰症
ビタミンB6の欠乏症