ビタミンKの栄養所要量
ビタミンKの1日のそれぞれの摂取量を、まとめたものが下記の表です。ビタミンKは、出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化します。また、骨の健康維持にも不可欠で、骨にあるたんぱく質を活性化し、骨の形成をうながすことも知られています。このため、ビタミンKは骨粗しょう症の治療薬としても使われています。さらに、血管(動脈)の健康にも役立っています。
ビタミンKの目安量
その年令のほとんどが必要量を満たすと思われる、ビタミンEの1日の摂取量です。目安量は、科学的データや根拠が得られない場合に、定められています。
ビタミンKの上限量
健康障害(過剰症)を起こさない、ビタミンKの上限量です。
ビタミンKにおける性別・年齢別の栄養所要量
ビタミンKは腸内細菌によってもつくられますし、いろいろな緑黄色野菜に多く含まれるため、通常の場合は不足する心配はほとんどありません。ただし、抗生剤を長期間飲み続けている人では、体内の腸内細菌からの供給が不十分になるため不足する場合があります。一方、ビタミンKは油溶性ビタミンのひとつですが、通常の食生活では過剰症の報告はされていません。
年令 | 0~5カ月 | 6~11カ月 | 1~2才 | 18~29才 | 30才以上 |
男性 目安量 |
4 | 7 | 25 | (75) | (75) |
女性 目安量 |
4 | 7 | 25 | (60) 妊婦、 授乳婦も同じ |
(65) 妊婦、 授乳婦も同じ |
*厚生労働省 日本人の食事摂取基準より
*1μg(マイクログラム)は1gの百万分の一で、1g=1000000μgになります。
上記でも解説しましたが、成人の場合、ビタミンKの摂取量の目安量は、体重1kgあたり、1μgになっています。
ビタミンKを多く含む食品
ビタミンKを多く含む食品のリストビタミンKが多い食品 | ビタミンK含有量 |
ひきわり納豆 | 930 |
パセリ | 850 |
しそ | 690 |
モロヘイヤ | 640 |
納豆 | 600 |
あしたば(生) | 500 |
しゅんぎく(ゆで) | 460 |
バジル | 440 |
かぶ(葉) | 370 |
おかひじき | 360 |
つるむらさき | 350 |
だいこん(葉) | 340 |
よもぎ | 340 |
こまつな(ゆで) | 320 |
ほうれん草(ゆで) | 320 |
昆布のつくだ煮 | 310 |
つまみ菜(生) | 270 |
ほうれん草(生) | 270 |
からし菜漬け | 270 |
かぶのぬか漬(葉) | 260 |
しゅんぎく(生) | 250 |
なの花 | 250 |
糸みつば | 250 |
たかな漬 | 220 |
ケール | 210 |
かいわれだいこん | 200 |
クレソン | 190 |
しその実 | 190 |
にら(生) | 180 |
わけぎ | 170 |
サニーレタス | 160 |
せり(ゆで) | 160 |
ビタミンKは納豆に非常に多く、1パック(40g)には348μgも含まれています。その他には、こまつ菜やほうれん草などの緑黄色野菜にも多く含まれています。なお、血液の抗凝固剤(固まらないようにする薬)を飲んでいる人では、納豆を避けるように指導されますが、これは納豆に豊富なビタミンKが薬の効きを悪くしてしまうからです。ビタミンKを詳しくしりたい人は、ここをクリック
ビタミンKに関する情報
ビタミンKに関する詳しい情報ビタミンKの栄養所要量
ビタミンKの吸収を促進阻害する因子
ビタミンKが多く含まれる食品
ビタミンKの過剰症
ビタミンKの欠乏症