ビタミンB12の栄養所要量
ビタミンB12の1日あたりの摂取量を、一覧にしたのが下表です。ビタミンB12は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつです。悪性の貧血に有効なビタミンとして知られています。ビタミンB12は、葉酸と協力して赤血球中のヘモグロビン生成を助けています。また、脳からの指令を伝える神経を正常に保つ役割もあります。
ビタミンB12の必要量と所要量
1日あたりのビタミンB12の摂取量は、18才以上の場合で、推定平均必要量と推奨量が定められています。なおビタミンB12は、一度に大量に摂取しても、余った分は排出されるので、健康障害(過剰症)はありません。
性別・年齢別におけるビタミンB12の所要量
不足すると、赤血球が減ったり、異常に巨大な赤血球ができてしまったりする、巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)という悪性の貧血がみられます。極端な偏食でなければ不足はおこりにくいのですが、胃や腸を手術で切除した場合など、ビタミンB12の吸収に問題がある人、動物性食品をあまり食べない人、または菜食主義の人では、不足する可能性があるため注意が必要です。 一方、ビタミンB12は過剰にとっても必要以上には吸収されないことから、一般にとり過ぎになる心配はありません。
年令 | 18才以上 | ||
男性 | 推定平均必要量 | 2.0 | |
推奨量 | 2.4 | ||
女性 | 推定平均必要量 | 2.0 妊婦、授乳婦ともに2.3 |
|
推奨量 | 2.4 妊婦、授乳婦ともに2.8 |
*厚生労働省 日本人の食事摂取基準より
*1μg(マイクログラム)は、1グラムの百万分の一で、 1000000μg=1g
ビタミンB12を多く含む食品
ビタミンB12を多く含む食品のリストビタミンB12が多い食品 | ビタミンB12含有量 |
しじみ | 62.4 |
あかがい | 59.2 |
すじこ | 53.9 |
牛肉(レバー) | 52.8 |
あさり | 52.4 |
ほっき貝 | 47.5 |
いくら | 47.3 |
はまぐりの佃煮 | 45.4 |
鶏肉(レバー) | 44.4 |
あんこうのきも | 39.1 |
いわし(丸干) | 29.3 |
はまぐり | 28.4 |
かき(生) | 28.1 |
豚肉(レバー) | 25.2 |
たらこ(焼) | 23.3 |
牛肉(小腸) | 20.5 |
さんま(焼き) | 19.3 |
キャビア | 18.7 |
たらこ(生) | 18.1 |
いわし(油漬) | 18.0 |
さんま(生) | 17.7 |
にしん | 17.4 |
いかの塩辛 | 16.7 |
めざし | 14.6 |
ほたるいか(生) | 14.0 |
しゃこ | 12.9 |
身欠きにしん | 12.6 |
牛はつ(心臓) | 12.1 |
さば(水煮缶) | 12.0 |
あゆ(天然/焼) | 12.0 |
しめさば | 11.4 |
ほたて(ひも付) | 11.4 |
ビタミンB12は、動物性食品に含まれています。特に多く含む食品は、かきなどの魚介類やレバーなどです。ビタミンB12を詳しくしりたい人は、ここをクリック。
ビタミンB12に関する情報
ビタミンB12に関する詳しい情報ビタミンB12の栄養所要量
ビタミンB12の吸収を促進阻害する因子
ビタミンB12を含む食品
ビタミンB12の過剰症
ビタミンB12の欠乏症