ビタミンB1の栄養と健康(過剰症と欠乏症)
ビタミンB1は、不足すると糖質がうまくエネルギーにならないため、食欲がなくなったり、疲れやすい、だるいなど夏バテのような症状になり、さらに不足すると脚気になってしまいます。最近インスタント食品の利用増加にともなって、ビタミンB1不足による脚気が報告されています。また、多忙な人や激しいスポーツをする人ほどエネルギーを活発につくって消費していることから、体内でビタミンB1が不足しやすくなります。豚肉をはじめ、ビタミンB1の多い食品を積極的にとるようこころがけましょう。
ビタミンB1過剰症と栄養
ビタミンB1は水溶性ビタミンに分類され、必要量以上のビタミンB1を摂取しても代謝されず尿と一緒に体外へ排出されます。食事からのビタミンB1過剰症は起こりづらいと考えられております。
ビタミンB1過剰症の症状
上記のとおり、ビタミンB1による過剰症はありません。
サプリメントによるビタミンB1過剰症
現在、ビタミンB1を過剰摂取する事でおきる過剰症は、起こりづらいと考えられています。しかし、サプリメントは、その純度の高さにより非常に少量でも大量のビタミンB1を摂取する事ができ、食事で摂取するビタミンB1に比べ大量に摂取する事が可能です。ビタミンB1は水溶性ビタミンで消費されず余ると体内に排泄されますが、大量に排泄する事は体に負担がかかりますので必要量を摂取する事を心がけましょう。
ビタミンB1の栄養と栄養所要量
通常の食生活においてとり過ぎによる過剰症の心配はほとんどありません。ただし、サプリメントなどからの大量摂取によって頭痛、いらだちなどや、かゆみなどの皮ふ症状が報告されています。その利用目的、方法、摂取量に十分に注意して適切なご利用をこころがけてください。
ビタミンB1の栄養所要量は以下の通りです
ビタミンB1の栄養推奨量 | |
成人男性 | 1.4mg |
成人女性 | 1.1mg |
栄養機能性食品として | (下限値) 0.3mg |
(上限値) 25.0mg |
※エネルギー摂取量が多いほど要求量が増大するので、糖質含量の高い食品の摂取、多量のアルコール摂取、輸液による栄養補給を受けている場合などにはビタミンB1の補給が特に必要となります
ビタミンB1に関する情報
ビタミンB1に関する詳しい情報ビタミンB1の栄養所要量
ビタミンB1の吸収を促進阻害する因子
ビタミンB1が多く含まれている食品
ビタミンB1の過剰症
ビタミンB1の欠乏症