ビタミンDの栄養と働き
ビタミンDは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつです。食べ物からとるほかに、日光を浴びると私たちの体内でもある程度つくり出せるビタミンです。少し前はIU(アイユー)という国際単位で示されましたが、現在はμg(マイクログラム)で表されます。1μg=40IUです。ビタミンDには、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きと、それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。
ビタミンDの栄養所要量ビタミンDが不足すると小腸からのカルシウム吸収が不十分となり、骨や歯の形成もうまくいかなくなり、赤ちゃんや子どもではくる病、成人では骨軟化症を引きおこすといわれています。高齢化社会を迎えて、日本でも骨粗しょう症(カルシウムの項を参照)の人が増えています。若いうちから、ビタミンDとカルシウムを十分にとることに加え、適度な日光浴と運動に配慮して丈夫な骨をつくりましょう。 ビタミンDの栄養所要量は以下の通りです
(参照) ビタミンCの栄養所要量 |
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ビタミンDの欠乏症と過剰症ビタミンDのとり過ぎは、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化など過剰症をまねくおそれがあります。通常の食事から過剰症になることはほとんどありませんが、サプリメントや薬などから誤って大量摂取しないように注意が必要です。 ビタミンDには、過剰症状と欠乏症があります。
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ビタミンDが多く含まれる食品ビタミンDを豊富に含む食品は比較的限られており、魚介類、卵類、きのこ類などです。なかでも魚介類には、まぐろ脂身100g中に18μg、かつお(秋穫り)100g中に9μgとたっぷり含まれています。 ビタミンDが多く含まれている食品について
(参照) ビタミンCの吸収を促進阻害する因子 ビタミンCに関する情報ビタミンCに関する詳しい情報ビタミンCの栄養所要量 ビタミンCの吸収を促進阻害する因子 ビタミンCが多い食品 ビタミンCの過剰症 ビタミンCの欠乏症 ビタミンDについて詳しい情報はこちらを参照 |