ビタミンCについて
ビタミンC |
アスコルビン酸 |
ビタミンCの栄養と働き
ビタミンCの働きには次のものがあります。①.コラーゲン(生体内の総たんぱく質の3割を占める。皮膚にハリをもたせ、血管の壁を丈夫にする)の生成にかかわっています。 ②.メラニンの生成を抑え、皮膚の色素沈着を防ぎます。 ③.活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。 ④.免疫力を高め、病原菌に対する抵抗力を高めます。 ⑤.鉄の吸収を助け、貧血を予防します。 ⑥.抗ストレス作用のある、副腎皮質ホルモンの合成を促します。
ビタミンCの栄養所要量
不足すると、寒さや細菌に対する抵抗力が下がってカゼなどの病気にかかりやすくなったり、骨の発育が不十分になったりします。ビタミンCの欠乏症で知られる壊血病(かいけつびょう)は、コラーゲンがつくれないために細胞の間の結合がゆるむことでおこります。血管や関節が弱くなることから、歯ぐきなど体の各所で出血したり、関節が痛んだりする病気です。
ビタミンCの栄養所要量は以下の通りです
ビタミンC推奨量 | |
成人男性 | 100mg |
成人女性 | 100mg |
妊婦 | +10mg |
授乳婦 | +50mg |
(参照) ビタミンCの栄養所要量
※ビタミンC上限量は定められていません
※「日本人の食事摂取基準(2005年版)」による
※成人=18~49歳
ご参考:2003年 国民健康・栄養調査による摂取量(20~59歳平均)
男性:103mg 女性:126mg
ビタミンCの欠乏症と過剰症
ビタミンCは、過剰に摂取しても吸収率が低下し、残りは尿から出てしまうため、一般的には有害な過剰症はないといわれています。ただし、薬やサプリメントなどでは、吐き気、下痢、腹痛といった胃腸への影響が報告されていて、腎機能に問題がある人では腎結石のリスクが高まることから注意が必要です。適切なご利用方法をこころがけてください。
ビタミンCには、過剰症状と欠乏症があります。
項 目 | 具体的な症状 |
ビタミンC過剰症 | 特にありません。 |
ビタミンC欠乏症 | 歯ぐきから出血傾向が見られるようになります。切り傷の治りが悪くなる、皮膚のハリがなくなる、骨や歯が弱くなるなどの症状が出やすくなります。また、免疫力が落ち、かぜなどにかかりやすくなります。 |
ビタミンCの栄養が多く含まれている食品
ビタミンCの多い食品は、果物(とくにかんきつ類やイチゴ)、野菜、いもなどです。ビタミンCは水に溶けやすく熱に弱いので、できるだけ新鮮な生で食べるのがよいことになります。ポイントは、洗いすぎたり、ゆですぎたり、水にさらしすぎたりしないことです。
ビタミンCは、野菜・果物類に多く含まれています。
含有量(可食部100g中) | 常用量(目安量) | ||
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赤ピーマン(生) | 170 | 60g(1個) | 102 |
なばな(生) | 130 | 80g(和え物1食) | 104 |
かぶ葉(生) | 82 | 70g(1/3束) | 57 |
アセロラ果汁入り飲料(果汁10%) | 120 | 200g(1缶) | 240 |
いちご(生) | 62 | 80g(5個) | 50 |
ネーブル(生) | 60 | 130g(1個) | 78 |
グレープフルーツ(生) | 36 | 200g(1個) | 72 |
玉露(浸出液) | 19 | 150g(1杯) | 29 |
ビタミンCの栄養と健康 |
ビタミンC消化と吸収 |
ビタミンCの栄養所要量 |
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ビタミンCには肌の調子を整え、シミやソバカスの原因であるメラニン色素の生成を抑制する働きがあります。また、体の免疫力を高め、風邪の予防等の効果があります。 | ビタミンCは、消化管で吸収され血中に送られます。血漿中のビタミンC濃度は、摂取後 1.5〜3時間でピークに達し、その後、緩やかに減少します。 | ビタミンCの栄養所要量は定められております。摂取状況は、ほぼ充足しており一般的な食事すれば欠乏の心配はありません。 | |||
ビタミンCの過剰症 |
ビタミンC不足・欠乏症 |
ビタミンCの吸収促進・阻害 |
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水溶性ビタミンでもあるビタミンCは過剰症の無いビタミンと言われています。過剰摂取しても体内蓄積はされませんが、腎機能などに悪影響がある事がわかっています。 | 水溶性ビタミンであるビタミンCは生体内の酸化還元反応に関係し、また、コラーゲンの生成や骨芽(こつが)細胞の増殖などさまざまな作用をもっています。 | ビタミンCは、喫煙、熱に弱い、酸化(空気に触れる)、アルカリ性に弱いです。ただし、芋類に含まれるビタミンCは、比較的安定。 | |||
ビタミンCを多く含む食品 |
ビタミンCの抗酸化作用 |
ビタミンCとニキビ、美白 |
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ビタミンCは、野菜や果物に多く含まれているビタミンです。また、ビタミンCと同じ作業があるアスコルビン酸は酸化防止剤として多くの食品に含まれております。 |
ビタミンCには活性酵素の発生を抑え、取り除く働きがあります。ビタミンEは抗酸化作用のほか、細胞内に過酸化脂質が作られるのを抑える働きがあります。 | ニキビを改善するにはビタミンC成分は有効です。しかし、注意しなければいけないことはビタミンCでもいろいろな種類があるということです。 |