疲れの種類と原因
(筋肉疲労)
筋繊維が運動するのにエネルギーが必要です。動かす為にグリコーゲンという糖類が必要です。この糖類が燃焼する際に酸素を使いエネルギーを作りますが、同時に活性酸素もつくります。この活性酸素が増えると体内の細胞が壊れてしまうので体内の免疫細胞が集まり修復をしています。この際にTGF-β等の免疫物質が大量分泌し疲れを感じさせる原因となります
(肩や腰の疲労)
肩や腰の疲労は、無理な姿勢や状態を長時間つづけ筋肉が硬直(こわばっている)状態が原因です。この状態が長く続くと筋肉が硬直して血管が圧迫する事で血行不良が起こります。血行不良が起きている組織では酸欠状態となりますが新鮮な酸素が届くと代謝が活発となり活性酸素の発生量が通常の5~10倍に増えてしまいます。そして筋肉疲労同様にTGF-βが大量分泌され疲れを感じるようになります。
(目の疲れ)
ヒトは目で見た情報を脳で処理するのにの脳内で膨大な処理をしていると言われています。神経の疲れ、焦点を結ぶ調節の筋肉、神経がダメージを受けて免疫物質が出ることによっておこると考えられていると言われていますが、今後の研究で眼精疲労の原因は明確になるかと思います。
(精神的な疲れ)
特に最近増えているストレスで神経的なストレスになります。現代社会が抱える病かもしれません。ストレス化社会の中で疲弊し、注意、集中力、意欲、学習、創造計画、やる気などが出ないのが主症状です。肉体的な疲労同様に精神的ストレスでもTGF-βが分泌されることがわかっています。
疲れを取る為には、入浴と睡眠
ちょっと栄養学から脱線しますが、疲れをとるための方法をいくつか紹介したいと思います。自分にあった疲れの取り方(リフレッシュ方法)をみつけ実行してくださいね。
(入浴)
疲労回復させる一番の手段は、入浴があります。入浴は体を温める事で血行を良くして体に溜まった老廃物を処理する臓器へ送り出す働きがあります。また、入浴により精神的な緊張を緩和させリラックスする働きもあります。温度によって効果も異なりますので、ちょっとした工夫をしてみてください。
①42度以上の熱いお風呂
汗をかき、老廃物だす効果がありますので、肉体疲労の回復に繋がります。
②38度~41度のぬるめのお風呂
リラックスした気分になりますので、ゆっくりつかることで、心の疲労回復に繋がります。お風呂の中では、力を抜いて、浮いている感じで入るとリラックス効果が倍増します。
(睡眠)
睡眠は、酷使した筋肉と脳を休ませる為に必要であります。肉体的・精神的どちらの疲労回復にも睡眠は必要不可欠な要素ですが、単純に長時間寝れば良いと言うわけではありません。長時間の睡眠をすればいいのではなく、充実した睡眠をする事がポイントです。そのためには就寝する時間と起きる時間を規則正しく習慣づけることです。
疲れを取る為には、そして栄養
(脳の疲労回復には糖分)
脳が活動するにはエネルギーが必要であり、その唯一エネルギーとなっているのは、ブドウ糖であります。疲労回復には当然のことながらエネルギーを供給してあげる必要があり、炭水化物(糖質)を含んだ食品を摂取してあげなければなりません。糖分を補給することにより脳にエネルギーが行き渡り、疲れにより鈍くなっていた頭が活性化されて、思考回路も順調に働きだすこととなります。ただし、糖分をたくさん摂取すればするほど頭の回転が良くなるかと言いますと、決してそういうワケではなく、集中力の低下に繋がるなど逆効果になることが判明しているようです。
(肉低的な疲労回復にはビタミン)
疲労回復に効果的なビタミンとしては、ビタミン群です。疲れたときに効くビタミン剤として販売されている製品の大部分がビタミンB及びその配糖体であります。基本的にビタミンやミネラルといった栄養成分は単体であるよりも、相互関係にある成分がお互いに協力し合うことでより効率良く作用するとされていますので、さまざまな種類の栄養成分がバランスよく配合されている食事内容を心掛け、それでも充足されない分をビタミン剤で補うようにしてください。
(地味ながら効果絶大のお酢)昔からお酢は体に良いといわれています。実際に体内のPhを調節したり乳酸の代謝の働きかけたりします。お酢の主成分は、酢酸という物質になります。この酢酸が体内に入ることで疲労回復に効果的な作用をしてくれるからです。酢酸は、体内で消化吸収しながらクエン酸に変わります。クエン酸は、エネルギーを生産する仕組みであるクエン酸回路の作用を活性化することから、結果的に疲労回復をしてくれるというワケです。特に筋肉疲労や肝臓の疲れからくる症状を改善する場合、エネルギーの原料となる糖質(ブドウ糖)を含んでいる炭水化物食品をお酢と一緒に摂取することで、効率良く疲労回復をしてくれるありがたい存在です。