ビタミンDの栄養所要量
ビタミンDの1日のそれぞれの摂取量を、まとめたものが下表です。ビタミンDには、小腸や腎臓でカルシウムとリンの吸収を促進する働きと、それによって血液中のカルシウム濃度を保ち、丈夫な骨をつくる働きがあります。
ビタミンDの目安量
その年令のほとんどが必要量を満たすと思われる、ビタミンDの1日の摂取量です。目安量は、科学的データや根拠が得られない場合に、定められています。
ビタミンDの上限量
健康障害(過剰症)にならない、ビタミンDの1日の上限量です。
年齢別におけるビタミンDの所要量
ビタミンDが不足すると小腸からのカルシウム吸収が不十分となり、骨や歯の形成もうまくいかなくなり、赤ちゃんや子どもではくる病、成人では骨軟化症を引きおこすといわれています。高齢化社会を迎えて、日本でも骨粗しょう症(カルシウムの項を参照)の人が増えています。若いうちから、ビタミンDとカルシウムを十分にとることに加え、適度な日光浴と運動に配慮して丈夫な骨をつくりましょう。 一方、ビタミンDのとり過ぎは、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化など過剰症をまねくおそれがあります。通常の食事から過剰症になることはほとんどありませんが、サプリメントや薬などから誤って大量摂取しないように注意が必要です。
年令 | 18~29才 | 30~49才 | 50~69才 | 70才以上 | |
男性 | 目安量 | 5 | |||
上限量 | 50 | ||||
女性 | 目安量 | 5 妊婦、 授乳婦ともに 7.5 |
5 妊婦、 授乳婦ともに 7.5 |
5 | 5 |
上限量 | 50 |
*1μg(マイクログラム)とは、百万分の1グラムのことで、 1g=1000mg、1mg=1000μgになります。なお、ビタミンDの量は、IU(国際単位)で表示するときもあり、その場合は、1IU=0.025μgとして計算します。例えば、男性の1日のビタミンDの推奨量は、5μg=200IUになります。
ビタミンDを多く含む食品
ビタミンDを多く含む食品のリストビタミンDが多い食品 | ビタミンD含有量 |
あんこうのきも | 110 |
しらす干し(半乾燥) | 61 |
いわし(丸干) | 50 |
身欠きにしん | 50 |
すじこ | 47 |
しらす干し(微乾燥) | 46 |
いくら | 44 |
かわはぎ | 43 |
さけ(紅鮭) | 33 |
さけ(しろ鮭) | 32 |
スモークサーモン | 28 |
塩さけ | 23 |
にしん | 22 |
いかなご | 21 |
さんま(生) | 19 |
うなぎのかば焼 | 19 |
ひらめ | 18 |
まぐろのトロ | 18 |
数の子 | 17 |
あゆ(養殖/焼) | 17 |
キングサーモン | 16 |
さんま(焼) | 16 |
銀鮭 | 15 |
いさき | 15 |
たちうお | 14 |
さんま(開き) | 14 |
こい | 14 |
かれい | 13 |
まかじき | 12 |
さば(開き干し) | 12 |
にじます | 12 |
さば | 11 |
ビタミンDを豊富に含む食品は比較的限られており、魚介類、卵類、きのこ類などです。なかでも魚介類には、たっぷり含まれています。ビタミンDを詳しくしりたい人は、ここをクリック。
ビタミンDに関する情報
ビタミンDに関する詳しい情報 ビタミンDの栄養所要量 ビタミンDの吸収を促進阻害する因子 ビタミンDが多い食品 ビタミンDの過剰症 ビタミンDの欠乏症 |